娘は特に聴覚過敏が酷いです。
季節の変わり目の気温差や変化の多い時期は悪化します。
赤ちゃんや小さな子どもの甲高い声は
もちろんの事
基本、他人が突然出す音、話す声がダメで大変です。
予告すると心の準備は出来きてまだマシだそうです。
幼稚園の頃は、トイレの流す音や掃除機、人のしゃっくりで泣き叫び
学童期は養護学校のお友達の声に激怒!!
思春期の今はキッチンの包丁で刻む音
油の跳ねる音が特に耐えられないらしいのです。
聴覚過敏御用達のイヤーマフ+耳栓をして対策をしています。
そのイヤーマフは娘にとってファッションの一部でもあり
カラフルなイヤーマフを好んでいます。
幼少期から着せ替えゲームにハマっていたので
ファッションの系統や色づかい、パターンをインプットしているのです。
一見、おしゃれさんと思われるのですが、
自閉症の特性でもある完璧主義がコーデを完成させてしまうという
おいしい現象が発生しています。
そんな娘がどうしても黒と赤のラインが入ったイヤーマフを小学部3年のころ
熱望していました。
大ブームになった初音ミクのヘッドフォンがイヤーマフだと思っていたのです。
私は初音ミクの存在を知らず、ご希望通りの黒と赤いの似たようなやつ買いました。
結構、重くてずっしりとしたもので、夏なんか汗をかきながらも外さずに
とても喜んで使っていました。
その間「マイク買うよね」としきりに言ってくるので
100均のおもちゃのマイクを買って渡すとこれじゃない感。
毎日「マイク買うよね」と言ってきます。
しびれをきらし、イライラ気味に「初音ミク」「マイク買うよね」と。
初音ミクってどちら様???
画像をみて気が付きました。
完全に勘違いしている!!
イヤーマフにマイク付けようとしてる(´⊙ω⊙`)!
本人に画像でヘッドホンとイヤーマフの違いについて教えました。
次の日からイヤーマフから耳栓にあっさりと切り替え
それから一度もつけずに部屋の片隅に投げ捨てられています。
防音効果、持っている中で一番のやつなんですけど・・・
機能よりも流行、見た目、ファッション重視(。•̀ᴗ-)✧の娘なのでした。
あれから大人になって機能も重視するようになり、
イヤーマフ+耳栓
軽くてファッショナブルなイヤーマフへと成長をとげています。
ひと昔、感覚過敏は「わがまま」や忍耐を強要されていましたが
当事者の勇気ある告白のお陰で認知が広まり
イヤーマフの存在で聴覚過敏の理解がさらに広がりとても良い時代になりました。
先陣をきって感覚過敏を伝えて下さった当事者
理解の深い支援者の方々に感謝しています。